全ての知識は内側にある
いよいよ今日から、わたしにとっては初開催となる、カウンセラー入門講座がスタートします。
北は北海道から南は九州まで、募集人数を上回る10名の方が、お申込みくださいました。
ここ数日は、講座の内容や伝える順番などの詰めの作業をしていました。
講座の内容を具体的に組み立てるのは、いつも結構直前です。
わたしにとって講座は、生き物でありナマモノ。
新鮮なお刺身のような状態でお出しするというのをモットーにしています。
これまでしばらくの期間、受講してくださる方の顔を思い浮かべながら、お伝えする内容を
思い浮かべながら過ごしていたのですが
今!
と思った時に、自分の中にある膨大な情報の倉庫に潜水していって、そこから汲み上げていくイメージで講座を組み立てました。
こうやって書くと、わたしの講座の作り方はちょっと変わっているのかもしれませんが、相手の存在の深くに響く内容にするために、伝える順序や伝え方に関しては、直感的な感覚をとても大切にしています。
さて今日は、すべての知識はすでに自分の内側にある、ということについて記されている、本の一節を引用してご紹介したいと思います。
20代の頃にバイブル的に何度も読んでいた、インドの聖者スワミ・ヴィヴェーカナンダの講演集の中の一冊「カルマ・ヨーガ(働きのヨーガ)」に記されている一節です。
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外から来る知識は、ありません。
それはすべて、内にあるものです。
われわれが、人が「知る」というものは、厳密に心理学的に表現するなら、彼が「発見する」もの、または、「覆いを除く」ものであり、人が「学ぶ」というものは、実は彼が、無限の知識の鉱脈である自分の魂の覆いを取り除いて、そこに「発見する」ものなのであります。
われわれは、ニュートンが引力を「発見した」と言います。
引力は、どこかのすみにいて、彼を待っていたのでしょうか。
それは彼自身の心の中にあったのです。
時期が来て、彼がそれを発見したのです。
世界が獲得したすべての知識は、心から来ます。
宇宙という無限の書庫は、あなた自身の心中にあるのです。
外部世界は単に、あなたに自分の心の中を研究させる暗示であり、機会であるにすぎません。
あなたの研究の対象は、常にあなた自身です。
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とても好きな文章なので、今日は引用してご紹介しました。
外から取り入れた知識は、実はすべて、すでに自分の内側にあったもの。
そう思うと、“わたし”という存在が、いかに計り知れないものを内包しているかを、思わずにいられません。
そして、覆いを取り除くほどに、わたしたちはきっと、その無尽蔵の情報にダイレクトにアクセスできるように、なっていくはずです。
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