相手の関心に関心を向ける

今日は、毎月恒例の対話力を磨く講座を開催していました。

この講座をはじめて丸3年が経ちますが、開催しているわたし自身が、とても好きな講座でもあります。

講座では、”聴く力”を養うための練習を、ひたすら行っていくのですが、

そもそも、本当の意味で”聴く”とはどういうことなのでしょうか。

わたしたちはそれぞれ、自分の主観で世界を捉えて暮らしていますから、

物事を相手と全く同じように体験する、ということはあり得ません。

それを前提として、相手が何を体験し、そこで何を感じたのかに耳を傾けて知ろうとする態度が、”聴く態度”と言えます。

それは別の言葉で言い表すなら

相手の関心に関心を向ける、ということ。

相手の耳で聞き、相手の肌で感じるようにして、相手が世界をどのように体験したのかを、知ろうとしていきます。

そこには、聴き手の評価や意見は入りません。

ただ、相手を知ろうとする純粋な関心で聴いていきます。

この、純粋な関心が話し手に向けられたとき、話し手はこんな風に感じます。

「わたしのことを分かろうとしてくれている」

「分かってもらえた」、「聴いてもらえた」

そして、話し手に純粋な関心を向け続ける聴き手に、信頼感と安心感を持つようになります。

このようにして、話し手は聴き手に対して心をひらき、自分を打ち明けることができるようになります。

この講座で練習をしているのは、そのための言葉の出し方や聴く態度です。

今日も参加者の方々と一緒に、3時間たっぷり練習をしました。

講座が終わる頃には、参加者自身が抱えていた悩みやもやもやが晴れていることが、よくあります。

聴く力をじっくり掘り下げるプロセスは、自分の心の中をクリアに見るプロセスでもあるから、です。

聴く力を養うこの講座は、セラピストやカウンセラーさんなど対人援助職についている人だけでなく、一般の方々にもとても役立つ内容となっています。

参加することで、日常のコミュニケーションの質が変わっていき、楽になる方もいらっしゃいます。

聴く力を磨いてコミュニケーション能力を上げたい方、ぜひお気軽にご参加ください。

【4月の対話力を磨く講座 (zoom開催)】

日　時：4/25(火)・4/28(金)　9:30～12:30

参加費：3,500円

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