2024-07-03

母の最終チェック

わたしが書き物をして世に送り出す前に、最後にいつも目を通してもらっている人。

それはわたしの母です。

これまで出してきた論文や、学会発表のための抄録の数々、自費出版したカレンダーや書籍など、出す前はいつも母に誤字脱字チェックをしてもらってきました。

そういえば、国語教諭であり書家だった母からは、小さい頃から折に触れて、日頃の言葉の使い方や文章での言葉遣いについて、アドバイスをもらっていました。

「それを言いたい時は、こんな風に言ったらいいよ」

「こう表した方が、いいんじゃないかと思う」と

言葉の表現の仕方をその都度丁寧に伝えてくれていたのを思い出します。

小さい頃は毎晩のように絵本を読み聞かせてくれ、小学生になった頃には図書館から大量の本を借りて自宅で文庫をひらき、自分の子どもたちだけでなく、近所の子どもたちも本に親しめるような環境を作ってくれて。

わたし自身はそんなに読書家ではないけれど、物語や言葉に親しむ環境がずっとそばにあり、それは間違いなく今の私の語感や文章表現に影響を与えています。

今回も母に、書籍の原稿の確認をお願いすると、細やかに誤字脱字チェックを入れてくれ、おまけに丁寧な感想まで送ってくれました。

母のくれる言葉はいつも、わたしへの全面的な信頼のもとあたたかく励まされるもので、ありがたいなぁって思う。

人生の豊かさの味わい方はいく通りもありますが、言葉の世界の豊かさが確実にわたしの人生に深みと彩を与えてくれているな、と、そんな風に育ててもらったことのありがたさを、最近になってよく感じます^^

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