人類史からみる意識の進化
今日は、少し視野を広げて、長い時間軸での今のわたしたちを捉えてみたいと思います。
約20万年前に、私たちの祖先であるホモ・サピエンスが地球に登場してから、とても長い間人間は、狩猟採集をしながら命をつないできました。
そして約1万年前に農耕がはじまり、200-300年前に産業革命を契機とした人類の経済規模の成長・拡大がはじまります。
人間の経済活動は、このようにして、大きく分けて3つの段階を経て、成長・拡大を続けてきました。
そして、面白いのは、それぞれの段階が馴染んでくる、いわゆる“定常化”の時期に、人間において、精神的・文化的な面での大きな革新が訪れてきたということです。
狩猟採集の時代には、約5万年前に、学者たちの間では“心のビックバン”と呼ばれる現象が起こり、世界各地で加工された装飾品や絵画や彫刻などの芸術作品が、一気に現れました。
また、農耕がはじまり定常化したある時期には、普遍的な原理を志向するような思想、例えば、インドでの仏教、中国での儒教や老荘思想、ギリシャ哲学、そして、キリスト教やイスラム教の源流でもある旧約思想が、世界各地に同時多発的にあらわれました。
このように人間は、生活様式を段階的に進化させていくのに伴い、精神的な進化をも遂げてきたというのは、ある意味必然性を感じつつも、とても興味深いことだと思います。
さて、そして今、“第三の定常化”の時期、つまり、工業化された社会が、成長・拡大の時期から定常へ移行する時期とも言われる中、またここで、人間における精神的な進化がもたらされるとしたら、それはどのような形でなされるのでしょうか。
“風の時代”という言葉が使われるようになって久しいですが、人類史の視点から見ても、今の時代は大きな転換期となっているようです。
個人的には、これからの時代の流れと人々の意識がどう変化していくのかが、とても楽しみです。
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とても新鮮な感覚で、今までにない時代の空気を感じています。
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心地よい1日を。
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