病気や問題を”システム”から捉える
今日は下の息子が結膜炎になり、保育園をお休みしています。
こんな風に、子どもが熱を出したり体調を崩したりして、お休みが必要な時は、わたし自身にとっても少しペースをゆるめることが必要なことが多いように思います。
今日も朝から子どもとゆっくり過ごしていますが、わたし自身もどこか、ほっとしていたりして。
息子は、朝病院帰りに買って帰ってきた、近所のお豆腐屋さんの大好きなお豆腐ドーナツをほおばりながら、「今日は最高の1日だ」とご機嫌です。笑
さて今日は、病気や症状は“システム”の中で生じるという考え方について、書いてみたいと思います。
これは、誰かが問題を起こしたり、病気を抱えたりした時、その“問題”は本人のみで完結するものではなく、その人を取り巻くシステムの中で起こっている、という考え方です。
心理療法の中で、“家族療法”と呼ばれているものがあり、これはその中でも“システム論的アプローチ”というアプローチ法の中で、用いられる考え方です。
例えば、家庭内で夫婦が不和で、いつも緊張状態にある場合、その歪(ひず)みがチック症状や不登校として、子どもにあらわれることがあります。
この場合、子どもだけを見ていては、なかなか問題は解決しません。
わたしたちにとって、家族は重要な共同体。
その、共同体というシステムで不和が起きると、どこかでバランスを取ろうとします。
多くの場合、システムの不和による歪みは、立場の弱い存在が引き受けることが多い。
ですから、家族において生じている緊張感や歪みを、子どもや障害を持った人が、一手に引き受けているケースもあります。
その場合は、本人にアプローチしていくよりも、その問題を生じさせている家族のシステムに対してアプローチしていくという手段を取ったりします。
このように、“問題はその人が作り出している”、という見方がある一方で、“問題はシステムの中で生じている”という見方もまた、ある訳です。
実際はどちらか、一方の見方でしか見ないということはあまりなく、個人の問題として見る視点も持ちながら、本人を取り巻く環境や人間関係との関連の中から見ていく、というふたつの視点から見ていくことで、その人に生じていることの本質が、見えやすくなってくるように思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
気温も下がってきました。
あたたかくして過ごしましょうね。
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