進化の前触れ
今日は、進化の前触れについて、書いてみようと思います。
例えば、水道の蛇口を少しひねって、水を出したとします。
すると水は、蛇口からまっすぐ下のシンクに落ちていきます。
その流れは滑らかで、断面は完全な円形、色も透き通っています。
ですが、その蛇口をもう少しひねり、水の量を増やすと、ある点を境に流れの様相が一変し、水は複雑によじれ、どこか筋肉を思わせる動的な構造が、そこに現れます。
そして、さらに水圧を上げると、水流はまたも突如、別の乱流構造へと変わっていきます。
この、蛇口をひねるごとに変化する、水流の様相。
水流が増すにつれ、その流れをそれまでの秩序では保てなくなると、より高次の秩序があらわれて、流れを新しく支配するようになっていくわけです。
今日出した例えは水流でしたが、この秩序の展開は、自然界においてはよくみられることで、それを
“進化”とも言うことがあると思います。
では、わたしたちひとりひとりの進化においては、どうでしょうか。
ひとりの人間においても、成長する中で、ある限界(臨界点)にさしかかった時に、これまでのやり方ではどうにもこうにも立ち行かなくなったり、考え方をどうしても変えざるを得なくなり、そのような局面に直面することがあります。
それは決して、ネガティブなものではなく、その人が進化する過程で、それまでの秩序をアップデートしていくときと言えるのかもしれませんね。
それは一見、起こってほしくないことだったり、たちまちは、ネガティブなことのように感じたりもする訳です。
ですが、それと向き合い乗り越えていくと、その先に、あたらしく世界が開けたり、次のステージに進めることが、よくあるように思うのです。
ですから、今何か頭打ちのような感覚があるとか、どうにもこうにも上手くいかないとか、繰り返し同じようなネガティブな状況に直面してしまう、と感じるようなら、それは、大きな成長や進化の前触れかもしれませんね。
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