不可分なこころとからだ

今でこそ、“心理学”という言葉はとてもよく使われ
“心”という言葉と使うと、それはからだとは分離した何かのように思われたりもしますが、そのよう心の捉え方はもともとなされていたというより、むしろ近代になって海外から取り入れられたものであるようです。
“心身一如”と言う言葉があるように、古代の日本人には、主観と客観、心と肉体の区別はなかったと言われています。
そのような考え方で心というものを捉え直してみると、いかに心や心理的反応がからだに根差しているか、ということが見えてきます。
例えば、普段私たちが体験している、様々な感情。
この“感情”は心の反応ではありますが、感情は同時に生理的身体的反応を伴います。
例えば、怒りを感じると交感神経が亢進し、血圧が上がります。
涙を流す時には、からだはゆるみます。
このように考えてみると、心の反応はからだが基盤になっていて、心とからだは実は不可分なのだという側面が見えてきます。
ですから、心の状態が辛い時に、心に直接働きかけるやり方もありますが、まずは、からだをケアしてあげると、心の回復力がぐんと上がったりします。
逆に、からだで感じている不快感や倦怠感、各種症状に対して、お薬で対処するのではなく、心にアプローチしていくと氷解していくことも、またあるのです。
いずれにしても、心だけではなく、からだだけでもなく、こころとからだを不可分なものとして見ていくことで、人の健やかな在り方は見えてくることが、とても多いように感じています。
◆Sachie’s Selection◆
今日の1曲は、ラヴェルの“水の戯れ”。
ラヴェルは20世紀初頭の、フランス印象派における代表的な作曲家ですが、繊細で幻想的なメロディーがとても好き。
雨の日に聴きたくなる曲です。
ピアノは辻井伸之さん。
◆Recent Post◆
ふと最近思い出し、20代の頃に導いていただいた、ヨガの師匠との思い出についてお話してみました。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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