うつと心の解像度

今日は、抑うつ状態について書いてみたいと思います。
抑うつ状態とは、一時的に憂鬱な気分になったり、落ち込んで意欲が低下したりすることにより、身体的にも不調をきたしてしまう状態のこと。
これが悪化したり長引いたりすると、うつ病と診断を受けることもあります。
この、抑うつ症状やうつ病は、心のエネルギーが消耗し、低下してしまっている状態といえます。
ですから、そのような状態になった時には、心身ともに充分な休息をとり、エネルギーを充電することが必要になります。
そしてこの状態になりやすい人には傾向があり、感受性豊かで心の繊細な人ほど、そうなりやすいと感じます。
では、心の繊細さとうつ状態とは、どのように関係しているのでしょうか。
心の繊細さとは、言い方を変えると、“物事を捉える時の解像度の高さ”と言えると思います。
たとえば、カメラで風景を撮影した時、その解像度が100万画素なのか1000万画素なのかで、画像を取り込んだ際のデータの空き容量が違ってきます。
それと同じように、繊細な人は、ある状況に遭遇した時に沢山の情報を細やかにキャッチするため、その情報を処理するのにたくさんのエネルギーを使うことになります。
元気な時はそれで大丈夫でも、少し弱っていたり、調子のよくない時に、たくさんのエネルギーを使う場面に自分をさらし続けると、心のエネルギーレベルは低下し、それが一定のラインを超えるとダウンしてしまいます。
うつ状態や、うつ病になっている方のお話をお伺いしていると、やはり、エネルギーを消耗する物事の捉え方や行動のパターンが習慣となっていることがほとんどです。
ですから、うつ状態からの回復でとても大切なことは、自分が遭遇する場面とどのように付き合うかや、出来事に対して自分がどう反応するかなど、日常の中での物事の受け止め方と、それに対する反応の習慣を変えていくことです。
自分に優しい消耗の少ない習慣に少しずつ変えていった時に、心のエネルギーレベルもゆっくり回復に向かい、より自分に優しい生き方に変化させていくことができます。
******
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日1日自分に優しい選択をするとしたら、どんなことをしますか?どんなことをやめますか?
メルマガへのご登録は、こちらから。
コメントを残す