得体の知れない感覚の正体

身体感覚には様々なものがありますが、時折その人において、なんとも説明のつけがたい感覚が感じられることがあります。
それは、ざわざわとした、どこか落ち着かない焦りのような感覚であったり
心にぽっかり穴が開いたような寂しい感覚であったり
自分に覆いかぶさってしまいそうな、得体の知れない闇のようであったり
自分にはどうにもできそうにない、衝動的な感覚であったり。
このような、なんとも説明しがたい得体の知れない感覚は、その人にとって時に脅威であり、それから逃れるようにして行動をすることもよくあります。
例えば、じっとしていられなくて常に何かをしていたり(ですが本当は動いていたい訳ではなく、立ち止まって感覚を直視するのが怖い)、強い快感や達成感、あるいは屈辱的な感覚を感じることに駆られてそれらの行動を繰り返したり。
本人にとっては、その感覚が脅威であったりとても不快なものなので、見ないように感じないようにしてしまう訳です。
ですが、そうすると、自分の中で生じている感覚なのに、それを否定していることになりますから、一人でいても終始どこか落ち着かず、自分自身でいることに安心することができません。
では、そのような状態に対し、どうすればいいのでしょうか。
それは、少しずつ少しずつ、その感覚を観察していくことです。
自分の中に生じてきている、得体の知れない感覚の正体は、まだよく感じることのできていない感覚の集合体のようなものだと考えてみてください。
そしてそれを、これまでよく感じるということをしてこなかったために、得体が知れないような感覚になっているのです。
ですが、その得体の知れない感覚は、ほんとうは、あなたを脅威に陥れるものでも、怖がらせるものでもありません。
暗闇の中で、目の前にあるものがよくわからず怖くても、光を当てて正体をはっきり見ると“なんだこれだったのか”と安心できるように、心の得体の知れない感覚も、怖がらすよく見ていくことによって、だんだんと得体の知れないものではなくなり、自分を脅かすこともなくなっていきます。
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心地よい一日を。
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