セラピー中に感じる辛い思い
セラピーの経過中に気分の落ち込みが出てきたり、何かの出来事をきっかけに絶望的な気分になったりすることがあります。
その場合、セラピーを受けて、本来はよくなっていくはずなのに、こんなネガティブな気分になぜなるのだろう?と、困惑することもあります。
ですがこの反応は、順調に進んでいる時に、必然的に生じる反応でもあります。
その、強いネガティブな感情こそ、その人が長年抱え込んできたもので、そのまま直視するにはあまりにも辛いので、感じないように避け続けてきた感情であることが多いからです。
ですから、セラピーの経過中にネガティブな感情が一時的に大きくなる時は、いよいよその感情と向き合う時がきたということであり、言ってみれば、セラピーの経過の中ではよいことです。
人の心理的反応には、自分自身を守るためのいろいろなものがあります。
例えば過去に、ひとりで受け止めるにはあまりにも辛い体験をしたとします。
すると、そのつらい感情を、そのまま感じるのを避け、自分自身で麻痺させてしまうことがあります。
心理学的にはこの反応を、回避とか麻痺、または解離と呼び、その状態が強くなると、精神症状をきたすようになります。
ですが、そこまでいかなくても、未消化状態の過去のつらい感情を抱えている場合、その人は、筋肉を緊張させることでその感情を閉じ込めてしまうということをしたりするのです。
そう、心理的な辛さを抱えている人に緊張が多いのは、そのためでもあると考えられます。
からだをゆるめてしまうと、閉じ込めていたネガティブな感情が出てきてしまうので、安易にゆるめられないのです。
ですから、セラピーで大切にしているひとつに、“ゆるむこと”があります。
お話をしていく中で、心身の防衛を少しずつゆるめ、ゆるめる中で出てくる様々な心の反応を、一緒に見て紐解きます。
紐を解くと、そのあとにゆるみがやってきます。
緊張していなくても、そのままでいても、わたしは大丈夫なんだという安堵感とともに。
そのように、少しずつ自分に安心する範囲が心の中に増えていくと、その人はだんだんと力む必要がなくなり、自然体でその人らしく、安心していられるようになります。
そしてその、力むことのない自然な姿が、その人の最も魅力的な姿なのではないかと、思っています。
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