心理学の起源
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さて今日は、心理学の起源について書いてみたいと思います。
今でこそ心理学はポピュラーですが、学問として成立したのは19世紀以降、つまりまだ200年も経っていない、歴史の浅い学問です。
人間の心(魂)に関する思想自体は古くから存在していましたが、最初は 哲学の分野においてだったようです。
そう、心を対象にした探求は、もともと哲学の中で扱われていたものだったのです。
哲学は一般的に、一般性や普遍性を求める学問ですから、心についてもそのような探求の仕方がなされてきたようです。
しかし、15世紀から16世紀におけるルネッサンス以降、変化があらわれます。
大衆の関心が、個人の特性に向くようになっていったのです。
例えば、貴族階級でなくても肖像画を描かせたり、伝記を残したりする人たちが現れはじめました。
また17世紀以降は、産業革命によって都市化が加速し、大都市に人が集まるようになることで、人々は、それまで出会ったことのない文化や価値観の人たちと遭遇し、新鮮な衝撃を受けることになります。
そのような背景のもと、人々のあいだで、自分と他者との相違について考える“個人化”が進みました。
そして、人間の一般性・普遍性を求める哲学とは対極の、人間の特殊性・個別性に焦点が当たった学問、つまり心理学が始まり、発展していくことになります。
こうしてみると面白いですね。
心理学は、人々が
なぜこうも自分と相手は違うのだろう?
と、疑問を持ち始めた頃からはじまり、発展してきたということになります。
今日は、心理学史からみた心理学の起源について、書いてみました。
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